知的障害を持ち、パン屋で働くチャーリイ・ゴードンが、ある手術を受けることで知能指数が上がっていくが・・・という話です。全体を通してチャーリイによる「報告書」という形で書かれていて、チャーリイの変化を、彼が書く文章そのものと、その内容の両面から感じ取ることのできる構成になっています。
ところで、チャーリイは最初からそこそこ文章が上手です笑 知能指数が上がっていく途中などはひらがなが多かったり、句読点が抜けていたり、あるいは多すぎたりしていますが、結構読みやすいです。原語ではどのように書かれていて、どう訳したのでしょう?その辺の技術的なことも少し気になりました。英語が読めればなぁ・・・。それはそれとして、チャーリイが、自身が今までどう扱われてきたか気付くシーンや、様々なことに悩む過程は、胸に迫るものがあります。
手塚治虫に「ヤジとボク」という短編があり、手塚治虫版「アルジャーノンに花束を」と言っても良いのでは、と思える漫画です。こちらも面白いです。こちらで知能が上がっていくのはネズミのみなので、「アルジャーノンに花束を」と道具立ては似ていますが筋は結構違います。https://tezukaosamu.net/jp/manga/501.html
どちらの作品も、幸せってなんだろう?と考えさせられます。月並みな感想ですが・・・。結局、チャーリー・ゴードンはどうなっていたら満足だったのでしょう?手術なんてしなきゃよかったのか?あるいはそうではないのか?両作品とも名作だと思うので、ぜひ。

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